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紅花染

新田の紅花染め

山形県花に指定されている「紅花」。江戸時代山形で摘み取り「花餅」に
加工され運ばれていました。現在も県産にて、昔ながらの技法にこだわり使用しております。

種蒔き4月10日が良いとされる

5月中旬間引く(間隔をあける)

6月風で倒れないように支え等を行う

山形では半夏生(7月2日頃)に一輪咲く
「半夏一つ咲き」

最上紅花はトゲが鋭いので、トゲが柔らかい朝霧が残る早朝から摘み込みます

約1週間で咲きそろい、早朝朝霧の中、花摘みを始める

摘んだ花を水洗い(花振り)する

足で踏むことで花弁にキズをつける

2・3日後自然発酵して赤くなる

臼搗きをする

発酵させた紅花を手で丸めて団子状にし、花むしろに並べ、むしろをかぶせて裸足で平均に踏む煎餅状にして乾燥させ「花餅」ができ上がります

花餅 江戸時代最上川を流し、北前船の行路で京都や九州までも向かっていた。

はじめに花餅から、冷水で黄色の色素をもみ出し、藁灰による灰汁を花餅に浸し赤の色素を抽出する。鳥梅、米酢で赤に発色させる

また、真綿を染めてから手引きして糸を作る場合もある(新田式くくり染め)

紅花とその他の染料を重ね染めすることで、たとえようのない、百色の色相をただよわせる

シルクロードの行路にて日本までやってきたと伝えられる紅花。
江戸時代、全国紅花生産出荷量は六割以上にもなる最上紅花。当時は山形では染色されることのない換金物として扱われていました。
明治時代になり、化学染料の輸入や国策等で衰退してしまいます。
しかし、様々な方の協力もあり三代目秀次・富子が紅花紬を発表しました。そのことで、評価も受けつつ全国へと広がります。
現在も歴史のつながりに感謝し、山形産最上紅花にこだわり物作りに励んでおります。